用途がさまざまな、8種類の米粉
米粉は、和菓子やせんべいといった食文化と共に発展してきました。その用途により、微粉化したり、アルファー化したのち再度粉体化したりなど用途に応じた触感が楽しめるようなバリエーションが誕生してきました。

上新粉
米の粉
うるち米を水洗いし乾燥(かんそう)させてからロールで粉にしたものを上新粉といい、つきうすを使った胴つきという方法でついた後乾燥させたものを上用粉(じょうようこ)と言います。

糯粉
もち粉
もち精白米を、水洗、水切り、乾燥させ、製粉機で粉砕し篩にかけたものです。地域により製粉方法、乾燥方法などが異なります。

白玉粉
しらたま粉
もち米を原料とし、水びきを経て、脱水後ケーキ状のものを細断、乾燥したものです。寒中に水をかえながら10日ほどさらしたのち乾燥させて製造したことから、別名「寒ざらし粉」と呼ばれる上等品です。使うときは、水を少しずつ加えながらこねるのがポイントです。

寒梅粉
かんばい粉
もち精米を一度餅にし、薄く伸ばして焼き上げてから、粉末にしたものです。米を水洗いし水漬け後、蒸しておもちにします。これを色がつかないように焼き上げ粉にしたものです。ちょうど寒梅(寒中に咲く梅)が咲く季節に、新米を粉にすることから寒梅粉の名がついたといわれています。落雁等のお干菓子や豆菓子の原料として使います。用途により澱粉等ミックスしたものを寒梅ミックス粉と呼びます。

道明寺粉
どうみょうじ粉
もち精白米を数時間水に浸漬してから、水切りをし、蒸煮のあと、乾燥、粉砕して大、中、小粒に篩分けしたものです。1千年以上前、関西の尼寺の道明寺でつくられたのがこの名の由来と言われています。呼称は、道明寺種、道明寺、道明寺糒(ほしい)などです。

落雁粉
らくがん粉
道明寺粉をもっと細かくして煎りあげたものです。落雁などの干菓子に使われる。落雁はきな粉・麦粉などとともに米粉に砂糖と水あめをまぜて固め木型にいれて押し出したものです。

味甚粉
みじん粉
もち精白米を数時間水に浸漬してから、水切りをし、蒸煮した後、乾燥、粉砕して大、中、小粒に篩分けし焙煎したものです。

新用途米粉
新用途米粉
製粉技術の進歩により米粉を今までよりもさらに細かく小麦粉並みの細かさに製粉することができるようになりました。それにより米粉パン、米粉麺、ケーキ、料理にと用途が幅広くなりました。呼称例は、米粉、新米粉、微細米製粉米粉、微細粒粉米粉、新規需要米粉などです。