29全 穀 発 第12号

   平成 29年 1月 26日

 

各 組合員 様

 

                           全国穀類工業協同組合

 

            ミニレター(29−1

     

 今号では、119日(木)に開催された理事会に於ける主な決定事項や報告事項

について、その概要を下記の通りお知らせいたします。

 

                 記

 

1今後の会議スケジュール

  ・正副理事長会

    平成29227()1430

     於:組合会議室

  ・監事会

    平成29323()1100

     於:組合会議室

  ・理事会(役員会)

    平成29323()1400

     於:組合会議室

 ・平成29年度総会

  平成29511()1400

    於:東京菓子会館5階ホール

 29年度総会の開催日時、場所が決まりました。総会後の懇談会場は未定です

正式な案内は後程になりますがスケジュールに加えて頂くようお願い致します

 

2米粉のノングルテンを巡る検討状況(別紙1参照)

1)ノングルテンガイドライン

・米粉のグルテン含有量の検出限界は1ppm

・米粉のグルテンの含有量について1ppmとしてきたが、これは検査キットの定

量限界(検出限界)を前提としている物で、その蓋然性については科学的な裏付け

が必要。

・このため、新たに米粉のグルテン含有量について、科学的に分析を行う必要が

あり、検討会の最終報告は、従来の2月9日開催予定の合同検討会(ガイドライ

ン検討会、用途別基準検討会)より約1月半遅れ3月末となる。

・グローバル呼称のグルテンフリーではなく、ノングルテンという名称にしたの

は、グルテンフリーは20ppmが世界基準であり、日本では1ppmと同一名称で

ダブルスタンダードには出来ない事、フリーと言う語感はゼロである事を想起さ

せる恐れが強い事による。

2)用途別基準

・米粉の用途については、菓子・料理用、パン用及び麺用に分類する。

・分類した用途毎に、粒度、澱粉損傷度、アミロース含有率及び水分含有率

の基準を示し、パン用、麺用にはグルテン添加率の基準も加えて示されて

いる。

・用途表記については、菓子・料理用1番、パン用2番、麺用3番として

いるが、小麦粉の様に「名は体を表して」おらず表記について、更に検討さ

れる。

・⇒示された基準については、米粉の市販20製品について分析し、各基準の

最大公約数を採っているとの事であるが、基準値は用途毎に重複する値にあ

り、これでは用途を分類する意味がないのではないか、との指摘があった。

3)認証機関

・認証機関の設立は、日本健康保険機構、グルテンフリーライフ協会及び全国穀類

工業協同組合の3者で行い、ノングルテンの認証に係る実務については日本環境

保健機構に於いて実施する。

・強調表示のためのノングルテンマークの商標登録は、選定後グルテンフリー

ライフ協会に於いて行う。

・認証に伴う工場監査(2年間有効)、商品認証のための申請手数料、認証

登録料(1商品1年間有効)等の経費については、受益者負担とするが組合員特

別価格を設定する。

・⇒認証事務局については、例えば穀粉会館内に設置することも考えられるがど

うしたらよいか。

⇒ランニングコストを考えると、既存の団体(日本環境保健機構)に実施

してもらう方が現実的であり、受益者負担という方向とすべき。

 

3国内産加工用米の需要量調査結果(別紙2参照)

・昨年末に全組合員に対し調査し全組合員から回答のあった国内産加工用米の年

産別需要量調査結果について報告。28年産との対比では、加工用うるち米は29

産は微減(▲≒30t)3031年産は微増(+≒4060d)、加工用もち米は29

31年産を通じ微減(▲≒3065d)となっている。

 

4農林水産省の平成29年度予算概要(別紙3参照)

・平成29年産米に係る政府助成については、前年産からほとんど変更が無い。然

し乍ら28年産までは12,000/60kgの産地交付金が交付されていたが29年産

以降の新規分については廃止された。

このことに伴い、29年産以降の加工用米価格は、相当の値上がりが懸念される。

・また、戦略作物助成交付金については、加工用米20,000/10a、新米粉用米55,000

/10a105,000/10a(収量に応じ傾斜払い)であり、従来と同様の助成水準と

なっている。

・なお、平成30年産から生産数量目標配分の廃止(生産調整の廃止)に伴い、30FY

の米を巡る予算(本年12月概算決定)については、大幅な組み換えが予想されるので

注視していく事が必要である。

 

5米穀粉製造量の推移(別紙4参照)

・平成2811月までの米粉製造量について、国内全体の製造量(食品需給センタ

ー調査)と、組合員の製造量(毎月の組合員からの報告)を種類別に取り纏め米粉

製造量の経年推移を一覧出来るようにしている。

 このように、製造量推移や全国製造量との比較が出来るのも、組合員各位の不断

の報告が有るからに他ならず、今後もよろしくお願いいたします。

  

                                以上

                               ミニレターG