3全 穀 発 第10号
令和3年 1月28日
組合員 各位 様
全国穀類工業協同組合
ミニレター(3−1)
今号では、理事長の挨拶等、1月27日にリモートにより開催された理事会の結
果、岡山県津山市の加工用米等の案内並びに農林水産省のR3FY及び2FY補正予
算の概要等について下記の通り報告いたします。
記
1 理事長挨拶等(別紙1-@〜A参照)
2021年年頭に当たり、組合員の皆様に対する理事長からの挨拶を同封いたし
ます。(別紙1-@)をご覧ください。
また、理事長が業界誌(商経アドバイス)の新春インタビューに応じ、その内
容が掲載されましたので(別紙1-A)をご覧ください。
2 理事会の結果(別紙2-@〜A参照)
1月27日(水)リモートにより令和2年度第5回理事会が開催されました。
【理事長挨拶要旨】
・新年の挨拶、本年もよろしくお願いする。
・本日の理事会は本来であれば有馬で開催することとなっていたが、現下
の社会状況に鑑みリモートでの開催となった。
・コロナの収束が見通し難く、巣ごもりで対応に追われる日々であると推
察しているところであるが、この環境下で組合員が、如何に生き残って
いくかが、今年の命題であると思っている。
・厳しい環境下で如何に組合運営を行っていくか、忌憚のないご意見をお願
いする。
@組合員アンケート(部会等の開催)への対応について
・組合員からの要請に基づき、情報交換会を開催することを了承。
・当日の議題への対応として、玄米茶や麦茶製造者は原料米に関心が薄い
のではと提起されたが、
⇒何れの社も少量の原料米(特定米穀、加工用米)は使用しているの
で、原料米事情は参考になる。
・また、白玉粉関係では、
⇒令和3年産の加工用米の助成体系が変わった、情報や同業他社の生
産・需要動向の評価が聞きたい。
(令和3年産の加工用米助成体系等については、下記4参照して
下さい)
等の議論があり、3月1日(月)午後2時からリモート(ZOOM)に
より開催することとなり、組合員へはミニレター(3-1)で案内し2月19
日(金)まで参加意向を募ることとなりました。(下記5に詳述)
A穀粉会館受電設備の変更について
・穀粉会館の受電については、高圧で受電し屋上の変圧器(2台)を介
し各階に供給されているが、変圧器内のオイルにPCBが含まれてい
ることから、これを処理(2008年に規制強化され、使用者負担によ
り処理が必要となったがこれを先延ばししてきた)することが必要と
なっている。
・また、変圧器は耐用年数を大幅に超過しており何時、停電事故が発生
してもおかしくない状況であることから、PCBの処理に合わせ変圧器
を変えることも検討が必要となっている。
・このため、PCB処理に合わせ変圧器4台(稼働中2台、屋上放置2
台)を処分し(4台の処理で数百万円)、以後は、変圧器不要である低
圧受電に変更することとし、このための工事(約200万円程度)を
実施する。
PCB処理に関し東京都の助成期限である今年度中に行うとともに、こ
れに合わせ、低圧受電の工事も進めて行くこととなりました。
B短冊ポスターの印刷について
・組合作成の短冊ポスターは全7種類(花見だんご、月見だんご、うぐ
いす餅、彼岸だんご、かしわ餅、さくら餅及び草もち)あるが、在庫が
少なくなっている「彼岸だんご」「かしわ餅」「さくら餅」及び「草もち」
について増刷が必要である。
⇒必要数についてミニレターで組合員に照会して印刷枚数を決めた
らどうか。
⇒短冊ポスターは、今も、組合員から引きの強いアイテムであり、在
庫が払底し対応が困難になると、組合員サービスが著しく低下する。
⇒短冊ポスターではなく、昔作った卓上型の「ミニ幟」「タペストリ
ー」の制作を検討してはどうか。
⇒制作原資が豊富(多用途利用米の需要拡大助成等)で需要もあった
時代の産物、今も需要があるか不明である。
⇒宣伝委員会で一度検討したらどうか。
等の議論があり、在庫が僅少となっている4種類について、各1万部作成
することとなりました。
C今後の会議開催スケジュールについて
【理事会】
・R2FY第6回:令和3年3月30日(火)14:00〜
リモート又は組合会議室で対面開催
(具体的な開催方法については、社会情勢を
見極め後日決定)
【正副理事長会】
・随時開催
【監事監査】
・令和3年4月13日(火)15:00〜 「組合会議室」
【通常総会】
・令和3年5月13日(木)「台東区生涯学習センター(予定)」
(5) 報告事項
@日本米粉協会の動向について(別紙2-@参照)
・米粉協会は、「ノングルテン米粉の認証」「米粉の用途別基準の推奨」
「ノングルテン米粉を使用した加工品の登録」「ノングルテン米粉の製
造工程JASの制定」、農水省の補助事業の受託、講習会の実施及び各
種情報の発信等を行っている。
また、本年5月には日本米粉協会事務局が、従来のCAPNetから
全農系の会社に移管される予定。
A米粉製造量について(別紙2-A参照)
現在データの取れている昨年1〜11月の米粉製造量を前年同期と比較
すると、うるち米を原料とする製品については全国の製造量は前年同期比
+2.2%、もち米を原料とする製品は同▲7.7%、組合員の製造量はうるち
米原料同▲2.7%,もち米同▲13.5%となっており、全国の生産量に比べ
組合員の落ち込みが厳しくなっている。
現下の製造・需要動向については、
・我々の需要先であるお土産品の製造者は、対前年比2〜3割の生産
量となっている。
・GO TOのあった昨秋から12月までは良かったが、1月になり
全く製品が動かなくなった、2月もこの状態が継続するものと思う。
・2年連続して需要が大幅に減少しており、今年も厳しいものと思わ
れる。運転資金の融資を利用している。
・菓子屋さんでもスーパーマーケットに卸を行っている者は、元気な
様子。
・菓子の小売屋さんでも郊外の路面店は順調、繁華街の小綺麗な伝統
店は苦戦している様子。
等の意見がありました。
3 曲辰(かねたつ=岡山県津山市の地域商社津山エリア)による加工用米等の供給
(別紙3-@〜C参照)
ミニレター(2-11)でお知らせしています通り、岡山県津山市が加工用米、
新規米粉用米の生産に新たに取り組むこととなり、今年産(令和3年産)から供
給が開始されますが、そのハンドリングを担う地域商社津山エリア梶u曲辰」(か
ねたつ=当組合員の半鐘屋さんの岡田社長が代表に就任)が昨年10月設立され
ました。(別紙3-@参照)
令和3年産の供給条件等については、別紙3-Aを参照して下さい。供給条件
のうち、加工用米の価格について、8,800円/俵と10,300円/俵の2種類が掲
出されていますが、これは、R2FY第3次補正予算(1月28日成立)に計上さ
れている3年産加工用米助成40,000円/10aが適用(2月中に取組計画の提
出が必要)された場合8,800円/俵であり、例年通り20,000円/10aの助成が
適用(例年通り6月末までに取組計画を提出)される場合は10,300円/俵とな
りますが、この価格差は助成水準等によるものです。
また、引き渡しについては置き場渡しで、引き取り運賃等は買受け者の負担、
引き取り期限は、来年5月末まで(令和4年5月末に一括決済、以後引き取り
までの期間に応じ保管料等が発生)等となっております。
これら諸条件を熟知頂き、購入希望の組合員におかれましては購入希望申込書
(別紙3-B)に必要事項を記入いただき、2月12日(金)までに事務局宛て提
出をお願いいたします。申し込み多数の場合は別途調整させていただきます。
なお、令和3年産加工用米を巡る価格動向等については別紙3-Cを参照して下
さい。
4 R3FY予算及び2FY補正予算等の概要について(別紙4参照)
令和3年度のコメ関係の予算措置(当初)は、3,050億円で令和2FY(当初)
と同額が措置されたが、現下の米をめぐる課題への対応として、令和2FY補正
予算(1月28日成立)で約350億円が別途措置され、総額で約3,400億円
(いわゆる15か月予算)が計上されている。
特に、主食用米からの転換を促進等するため、補正予算で「新市場開拓に向け
た水田リノベーション事業」が措置され、同事業の生産者への支援として、加工
用米について低コスト生産技術等(直播栽培、疎植栽培、作期分散、多収穫品種
の導入等15メニューから3つ以上を選択)の導入を要件に4万円/10aと助成
水準を従来の2万円/10aから倍増させている。(2月末までの取組計画の提出
が必要)
また、同事業の実需者への支援として、需要の創出・拡大のための機械・施設
の整備支援が措置されています。(加工用米が対象、新米粉用米は対象外)
なお、米粉に関しては、
@新たな農林規格(ノングルテン米粉製造工程のJAS対応)の周知。
A新たな米粉加工品の普及(米粉の優れた特性について調査・普及)
B米粉用米産地の育成(情報交換会=マッチングの開催)
が予算措置(@〜B合計で3,000万円)されています。
5 情報交換会の開催(参加希望者は(別紙5)をお送りください)
アンケート調査で開催要望のありました情報交換会を3月1日(月)14:00
〜からリモート(ZOOM)により行います。(上記2の@を参照して下さい)
参加いただける方は、(別紙5)の情報交換会参加通知書を2月19日(金)
までに事務局宛お送りください。
なお、不参加の場合は、本申込書の返送は不要です。
6 その他
(1)原材料を取り巻く情勢(全農米穀部作成=別紙6-@参照)
(2)新型インフルエンザ等対策特別措置法第32条第1項に基づく緊急事態宣言
に伴う食品その他生活必需品の安定供給の確保について(経産省・農水省か
らの協力要請=別紙6-A参照)
農水省の補助事業で日本米粉協会が作成した米粉パンフレット【多彩な日本の米粉の世界】(日本語版、英語版、フラン ス語版)の在庫があります ご希望の方は事務局までお知らせ願います (ミニレター(2-8)で案内しサンプルを1部づつ付けて おります(組合HPにも日本語版を掲出しています)) |
以上
ミニレター 58