2全 穀 発 第98号
令和2年 10月20日
組合員 各位 様
全国穀類工業協同組合
ミニレター(2−10)
今号では、農林水産省が9月30日に公表した「令和2年産の作柄概況(9月
15日現在)」「令和2年産米の検査実績」、10月13日広島市において開催された
米粉用米意見交換会(マッチング)及び10月16日(金)に開催された食料農業
農村審議会食糧部会(「基本指針」の改定)等について、下記の通り報告いたしま
す。
記
1 令和2年産米の作柄概況等について(資料1、2参照)
9月30日(水)令和2年産水稲(主食用)の作柄概況等が公表され、その概
要次の通り。
〇作柄概況(資料1参照)
・作況指数
全国「101」(平年並み)
地域別 北海道「105」(やや良)東北「103」(やや良)
北陸「103」(やや良) 関東・東山「101」(平年並み)
東海「97」(やや不良) 近畿「99」(平年並み)
中国「97」(やや不良) 四国「100」(平年並み)
九州「96」(やや不良) 沖縄「101」(平年並み)
・作付面積・予想収穫量等
作付面積:136万6千ha(前年産比13千ha減少)
予想収穫量:734万6千t(前年産比85千t増加)
(次回は10月末に10月15日現在の指数等が公表予定。)
〇品質概況(資料2参照)
農林水産省が9月30日に公表した令和2年産うるち米の検査数量(8
月31日現在)は、39府県225,275d(昨年同期比32,286d増
加)。
検査数量の増加は、豪雨、台風及び日照不足による生育・収穫の遅れの
影響を受けた前年産と比べ主産地の東日本で、本年8月以降猛暑となり、
天候の推移が順調であったこと等によるものとみられる。
1等比率は74.3%(前年同期比6.5ポイント増)で、過去5年間で最も
高い平成28年産の74.9%に次ぐ水準となっている。
2等比率は22.5%(前年同期比5.4ポイント減)、3等比率は2.6%(同
(0.8ポイント減)、規格外0.6%(同0.3ポイント減)となっている。
2等以下への格付け理由は、カメムシ類による着色粒41%(同1ポイン
ト増)、形質(心白、腹白等36%(同4ポイント減)、整粒不足18%
(同2ポイント増)の構成割合となっている。
(次回は10月末に9月末現在の検査数量等が公表予定。)
2 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の改定について(資料3参照)
米穀の「基本指針」については、本年7月末に策定(ミニレター(2-8)で報
告済み)され、当年産の収穫量等が確定する11月末に改訂されていたところで
ありますが、本年は2年産の生産量が主産地での豊作傾向を反映し供給量が(7
月策定の基本指針より)18〜26万d増加、需要量は(同)6万d減少が見込ま
れ、来年6月末の民間在庫は221〜227万dと(同)25万d程度増加するも
のと見込まれている。(この様な、供給過剰状況による価格の下落に対処するため、
農業団体は、2年産について農水省の補助事業を活用し20万dを市場から隔離
し、販売時期をずらすことを決定しており、3年産の作付けを大幅に抑制するた
め、作付準備前に供給の過剰状況のメッセージが伝わるよう、例年にない早い時
期での基本指針の改定となった。
○令和2/3年度(R2年7月〜3年6月末)の需給見通し
(単位:万d)
令和2年6月末民間在庫量 A |
201 |
令和2年産生産量 B 令和2/3年供給量計 C=A+B |
735 936 |
令和2/3年需要量 D |
709〜715 |
令和3年6月民間在庫量E=C−D |
221〜227 |
3 米粉用米情報交換会(マッチング)の開催(資料4参照)
今年度、以下の5か所で開催予定の米粉用米のマッチングが、予定通り10月
13日(火)広島市に於いて開催されました。
広島会場には、行政、生産者団体、米粉製造者及び需要者団体等20数人が参
加し、行政から米粉事情等の説明、生産者団体からコメを巡る情勢の説明およ
び広島県内における米粉用米等の生産事情、米粉製造者から米粉生産・消費等
の動向が説明、生産側と製造者側の質疑応答の後、生産側と製造者側の個別意
見交換会が行われました。(当日の議事録、配布資料は、資料4を参照して下
さい。)
開催県 |
開催日時 |
開催場所 |
秋田 |
11月20日(金) |
TKPメトロポリタン・カンファレンスセンター |
群馬 |
12月8日(火) |
高崎ワシントンホテルプラザ |
新潟 |
11月11日(水) |
駅前オフィス貸会議室 |
広島 |
10月13日(火) |
TKPガーデンシティPREMIUM広島 |
福岡・佐賀 |
11月25日(水) |
エイムアテイン博多東貸会議室 |
※時間は何れの会場も13:00〜16:00
4 その他
(1)食の志向等に関する調査結果(資料5参照)
本年7月に日本政策金融公庫が行った表記調査(国産品かどうか気に
かけるか、国産品の価格許容度等(毎年2回定期調査での固定説問)、コロ
ナ下での食品購入・調理方法の変化(今年度特別設問))の結果が公表され
ました。
(2)米をめぐる状況について(資料6参照)
現下の、コメの需給状況や米をめぐる情勢について(過剰状況を解消す
るためには3年産米の生産抑制が必要等)農水省が産地説明に使用してい
る資料の一つです。
(3)賛助会員からのお知らせ(パンフレット参照)
国際衛生蒲lから害虫駆除剤バルサンの特価キャンペーンのご案内で
す、今回は、バルサン残留塗布スプレーの案内もありますので、ご検討の
程お願いいたします。
※各社HPに米粉レシピを掲出されている組合員の皆様へ
ミニレター(2-9)でお知らせしております通り、先般の理事会(9月3 日開催)において、米粉の需要拡大に資するため、組合HPに組合員各社が 自社HPに掲載している米粉レシピのアイコンを貼り、ここから各社HPに リンクできるようにすることとなりました。 今般、事務局において本作業が終了し組合HPに各社の米粉レシピを掲出 しております。米粉レシピ保有の各社におかれましては、組合HPをご覧い ただきご意見及び改善点(例えば掲出不可等)等をお知らせいただきたいと 思います。 なお、HPに米粉レシピを掲出している組合員は22社でした。 更に、組合HPのトップページ下にはHP保有組合員47社のバナーを貼っ ております。 |
以上
ミニレター 55