29 全 穀 発 第85号

                          平成 29年 8月

 

組合員各位 様

 

                           全国穀類工業協同組合

 

            ミニレター(29−8)

     

  今号では、本年7月に策定された「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」、

726日に開催された理事会の決定事項及び日本米粉協会の動向等について、下

記の通りご報告いたします。

 

                  記

 

1 基本指針の策定(別紙1参照)

   「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」は、食糧法に基づき毎年7月、

  11月、3月末に公表されていますが、11月、3月公表分は当該年産の収穫量

  の確定や需要見通しの変更に伴う一部改正であり、当該年産のメインの指針は7

  月公表分となります。

今般、28/29年度(平成287月〜296月)の需要実績、296

末の在庫量、29/30年度の需要、需給見込み等が公表されました。

  ○需要実績

    28/29年度の全国の実績は754.9万d。前年度比▲11.3万dの減少とな

   りました。

    29/30年度の需要見通しは、過去の需要実績のトレンドから推計し751.9

   万d。前年度比▲3万dの減少となります。

  ○在庫量

    296月末の民間在庫量は199万d。前年同月比5万dの減少となり、

   200万dを割り込みました。

  ○29/30年度の需給見通し

    在庫量199万d、29年産生産量733735万d(生産数量目標、733

   万dは産地の自主的取組値)の計932934万dの供給量に対し、需要見込

   量は752万dであることから、306月末の在庫量は180182万dと

   なる。

  29年産が平年作であれば在庫水準が180万d台となり、この水準は、米価の

  高騰した23年(181万d)、24年(180万d)以来であり、今後も主食用

  米の価格は高値で維持されそうで加工用米価格への影響が懸念されます。

 

 

2 理事会開催結果

   7月26日理事会が開催され、その協議結果等以下の通り。

  ()記念事業の実施について

     本組合は、本年度で創立67周年、青年会は46周年となり、節目である

    70周年、50周年が間近となっており、記念事業実施の可否について協議。 

(過去には30周年、50周年の記念式典を挙行し、記念誌を作成)

     ⇒協議の結果、組合創立70周年と青年会創立50周年の式典を合わせて  

      (青年会は1年早くなるが数えでカウントする)挙行することとし、後日

      記念事業等を協議する準備会を立ち上げることとなった。

  ()HACCP制度化への対応

     HACCPは、食品衛生法に位置付けられ全食品製造者に義務付けされるが、

    導入に当たりB区分の手引書作成に関し、農林水産省の補助事業が実施(事

    業受託は食品産業センター)され、当組合も対象7団体に入っております。

     対象団体においては、手引書作成のため製造現場に精通した者で構成する

    作業部会を組織し、来年2月末までに穀粉業界のB区分の手引書を完成さ

    せて頂くこととなります。

     ⇒今般作業部会委員に就任頂きましたのは、

      日の本穀粉梶@神田 哲也、群馬製粉梶@戸塚 圭亮、

      川光物産梶@ 逆井 篤人 潟Aルトス 八木 晋介

      小城製粉梶@ 小城 年久

     の各氏であり8月23日(水)に組合会議室に於いて、第1回作業部会を

開催致します。

  ()平成29年産加工用米の動向について(別紙2参照)

     販売価格、契約数量等については別紙2の通り。うるち米の価格は、複数

    年契約に対する産地助成が廃止されたこと等から、前年産比5001,000

    円/60sの値上げ、もち米については、据え置き〜500/60sの値上げ

    となりました。また、契約数量は国内産加工用米で前年産比約▲1,400d

    の減少、MA米は対前年同期比約▲700dの減少となっております。

     なお、29年産加工用米の契約について、今までの組合員と産地(流通業

    者)での契約から、一部について組合と産地(流通業者)での契約に変更(JA

    あきた湖東、木徳神糧扱いの一部)しています。

  (4)平成30年度の通常総会の開催について

      開催日時:平成30510()1400

      開催場所:「東京菓子会館」(本年度と同)

      懇親会 :組合4階会議室(本年度と同)

     と決定いたしました。スケジュール帳に記帳して頂き、奮っての参加をお

     願いいたします。

  ()その他

     小澤部会長の辞任に伴い不在となった原料米部会長については、通常総会

    で黒田理事長に部会長代理をお願いしておりましたが、引続きお引き受け

    頂くこととなりました。

     また、昨年度から宣伝委員会にご参加頂いている吉村副理事長につきまし

    て、宣伝委員に就任頂くこととなりました。

 

3 日本米粉協会の動向

  ()認証委員会の動向

    6月30日に開催された第1回委員会の議事概要については、ミニレター

   29-7Nで報告済み、87日(月)第2回委員会が開催され、その議事概

   要は別紙3、配布資料は別紙4の通り。

    なお、次回は、9月中下旬に開催予定で、ノングルテン認証要領を確定する

   こととしています。

  (2)品質向上委員会の動向

    724日(月)に開催された第1回委員会の議事概要は別紙5の通り、

   配布資料についてはミニレター29-7-Aに添付した「米粉の用途別基準、ノン

   グルテン表示」の全国説明会の配布資料を参照して下さい。

    なお、次回は9月上旬頃開催予定です。

 

   また、日本米粉協会の新規米粉製造者部会(当組合の新規米粉部会員及びアウ

  トサイダー等で構成)については、小城製粉の小城会長に部会長に就任して頂く

  ことで内諾を得ており、来る821日(月)1300〜から第1回部会が開

  催(現在のところ場所未定)される見込みです。

 

   なお、現在全国で行われている用途別基準、ノングルテン表示説明会での各会

  場でのアンケート結果(仙台会場分はミニレター29-7-Aに添付済み)を参考と

  して同封致しました。

 

 

                                    ミニレターP