29 全 穀 発 第32号
平成 29年 3月 27日
組合員各位 様
全国穀類工業協同組合
ミニレター(29−3)
今号では、3月22日(水)に「米粉製品の普及のため表示に関するガイドライン」「米粉
の用途別基準]の合同検討会が開催され最終とりまとめが行われましたので、その概要等につ
いて、また、同23日(木)に理事会が開催され、29FYの組合費・賦課金等について協議致し
ましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
1米粉に関する合同検討会の最終とりまとめについて
別添の資料の最終とりまとめ(冒頭の3枚ペーパー)についてはその要点等について、
組合事務局で取り纏めたもので、それ以下が合同検討会での配布資料一式です。
【ノングルテンガイドライン】
・米粉のグルテン含有量のサンプル検査(日本ハム樺央研究所、プリマハム
基礎研究所、叶X永生化学研究所の検査キットのみ有効)の結果グルテン含有
量が1ppm以下の米粉。
この基準を満たした米粉は第三者機関の認証に基づき「ノングルテン」(Non-
Gluten)の用語を表示しグルテン含有量が1ppm以下の製品である旨付記す
る。
・上記の米粉を使用し、アレルギー特定原材料(小麦)を含まない加工製品は、
ノングルテン(Non-Gluten)の米粉を使用している旨の表示をする。
・グローバル呼称のグルテンフリーではなく、ノングルテンという名称にしたの
は、グルテンフリーにはセリアック病対策としてコーデックス基準で20ppm
とされており、同一名称で日本では1ppmとするとダブルスタンダードとな
り、混乱を招きかねず、販売戦略上も厳しい基準を打ち出した方が有利に働き、
更にフリーと言う語感は限りなくゼロである事を想起させる恐れが強い事に
よる。
【用途別基準】
・米粉の用途表記については、1番 菓子・料理用、2番 パン用、3番 麺用に
分類する。
・分類された用途毎に、粒度、澱粉損傷度、アミロース含有率及び水分含有率の
基準を示しているが、アミロース含有率以外は同じで用途毎の差異はない。
・唯一差異があるのはアミロース含有率のみであるが、1番20%未満、2番
15%以上25%未満、3番20%以上となっており、1〜2番及び2〜3番と
互換性のあるものとなっている。
・更に、2番パン用、3番麺用にはグルテン添加率の基準(T8〜20%程度)
も上記の基準に加えて示されている。
【今後のスケジュール】
・「ガイドライン」「用途別基準」については、農林水産省が本事業の委託先であ
るフード・アクション・ニッポン事務局(電通)、更に再委託先である国内産
子米粉促進ネットワーク(CAP.N)から、本事業の報告書の堤出を受け、米
粉普及に向け製造者や団体が大同団結した協議会を立ち上げる。
・また、ガイドライン、用途別基準の普及を図るため、国内向け対策として990
万円、国外対策として2,000万円の予算を29FYに計上している。
2 理事会の協議事項について
3月23日に開催された理事会(役員会)の協議概要について以下の通り、お知
らせいたします。
【29FYにおける組合費・賦課金等の取扱について=前年同】
組合費等の改定については理事会、臨時総会に於いて検討していくことが表明
され、その後、理事会において、正副理事長会に検討が委ねられ、その結果、29FY
においては改定を見送ることとなった。
組合費:現行3区分を維持し、区分毎の単価についても前年同額とする。
賦課金:対象米穀、単価とも前年同様・同額とする。
宣伝事業賦課金については、3月6日に開催された宣伝委員会におい
て、29FYについてもカレンダー製作を継続することとされ、今まで
通り宣伝事業賦課金も納入頂く。
事務局体制:現行の3人体制を維持する。
新たな財源の検討:賦課金対象数量の減少等に伴い、年々減少する賦課金につい
て、新たな財源の確保について引き続き検討する。
【平成29年度通常総会等の開催について】
・29FY通常総会、同懇談会については、3月15日付けで、全組合員に対
し既に案内を発出しています、御参加よろしくお願いいたします。
通常総会:平成29年5月11日(木)15:00〜17:00
「東京菓子会館」5階ホール
懇親会:同日17:30〜
「穀粉会館」4階会議室(当組合4階、参加費:無料)
・なお、総会当日午前11時から組合会議室に於いて宣伝委員会を開催し、
2018年版カレンダーの企画提案会(広告会社3社によるコンペ)を実施し
ます。
【29年産加工用米を巡る状況】
・29年産加工用米については、産地交付金が廃止されたことから、何れの産
地からも値上げの声が上がっているが、26年産からの産地交付金の導入
で500円/60kgが需要者メリットとして引き下げられた経緯がある。
・蒲活用秋田については、加工用もち米が現行9,500円/60kg(置き場渡
し)を29年産では、メリット分の500円/60kg引上げ10,000円/60kg
とし、30年産からの生産調整の廃止を見据え、29年産単年での契約とす
るとしている。
・JAあきた湖東の加工用うるち米については、来年4月の3JAの合併、生
産調整の廃止を見据え、29年産の単年契約とし、価格については全農の動
向に従うとし具体的な水準は示されていない。
以上
ミニレターI